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物件購入時に測量は必要?費用負担のポイントを解説

測量

處        浩之

筆者 處 浩之

不動産キャリア23年

地元吹田で37年の実績があります。吹田での物件探しは是非当社で!

不動産の購入を検討していると「測量」という言葉を耳にすることがありますが、実際にどのような場面で必要となるのか、また費用はどのくらいかかるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、物件購入時の測量に関する基礎知識から、具体的な費用の相場、誰が費用を負担するのか、費用を抑える工夫までを詳しく解説します。購入を後悔しないためにも、ぜひ最後までご覧ください。


測量が必要なケースと測量の種類


不動産の購入を考えている方にとって、測量の必要性は見えにくい部分かもしれません。しかし、境界の明示や面積の確認は、安心して契約を進めるうえで欠かせません。不動産取引においては、売主が隣地所有者の立会いを得て、境界を明示し、実測図を作成する義務があります(令和6年度の不動産売買の手引より)。

そのうえで、測量には主に「現況測量」と「確定測量」の2種類があります。現況測量は、現地の状況をもとに広さや位置を把握するためのもので簡易な測量です。一方、確定測量は境界を明確にし、正式な境界線を確定させる測量で、登記に提出される測量図を作成するための重要な作業です。これらを区別し、それぞれの目的を理解しておくことが大切です(群馬県の不動産会社による情報より)。

例えば、登記簿上の面積と実際の面積に差がある場合、住宅ローンの審査が遅れたり、実際に手に入れた土地が予定より狭かったりといったトラブルが生じるおそれがあります。確定測量をしないことで、隣地との境界トラブルや金銭的な損害にもつながります。

こうした測量が必要になる代表的な状況を表にまとめました。

ケース必要な測量理由
登記簿と実測で面積が異なる確定測量正確な面積で契約を進めるため
境界が曖昧な土地を購入する確定測量隣地トラブルを防止するため
現況を把握したい場合現況測量現地状況の把握や計画の準備のため

まとめますと、不動産の購入に際しては、「現況測量」で現地状況を確認しつつ、「確定測量」で正確な境界や面積を確定させることが、トラブル回避や安心な取引につながります。ぜひ事前に測量の目的を理解し、必要に応じて適切に実施するようご検討ください。

測量費用の相場と内訳


不動産購入をご検討中の方にとって、測量費用がどのくらいかかるのかは非常に気になるポイントです。ここでは、広さ別の相場や、費用に含まれる具体的な内訳、そして費用が変わる要因をご説明いたします。

まず、現況測量と確定測量それぞれの費用の目安をご紹介いたします。一般的に、現況測量は 約10万〜20万円、確定測量は 約35万〜50万円が相場とされています(例:おおむね30坪〜50坪の住宅用地の場合)※当社調査を含む一般的な目安です。※また行政の立ち合いが必要な場合には、さらに加算されることがあります(例:約100平方メートルの場合、確定測量で60万〜90万円になるケースもあります)。

続いて、測量費用の内訳を以下の表でまとめております。

項目費用目安説明
事前調査費6万〜10万円登記事項証明書や公図取得、隣地所有者の確認など
現地測量費10万〜15万円実測や現況把握、仮境界杭設置など
書類作成費3万〜5万円確定測量図、報告書、申請書類の作成など

以上のように、測量には複数の工程があり、それぞれに費用が発生いたします。また、土地の形状や周囲の状況によって、これらの費用が変動する場合もございます。

最後に、費用が変動しやすい主な要因についてご説明いたします。以下のような場合、測量費用が高くなる傾向にございます:

  • 土地の形が不整形である(複雑な多角形など)
  • 隣地の所有者が多数いる(共有名義や多数筆にまたがる場合)
  • 公道や水路、官有地との境界が含まれる場合
  • 古い測量図や資料がなく、資料調査に時間や手間がかかる場合

これらの場合、費用が100万円を超えることも珍しくありません。購入をご検討の際は、あらかじめ見積もりを取り、内容や条件をご確認いただくことをおすすめいたします。

測量費用の負担は誰?買主と売主の事例


ご購入を検討されている方にとって、測量費用の負担がどちらにあるのかはとても気になるところです。まず、一般的には「売主が負担することが多い」というのが実務の現状です。これは、境界を明確にして買主が安心して購入できるよう、売却側が責任をもって行う慣習となっているためです。また確定測量の実施は売却活動を円滑にし、将来的なトラブルを未然に防ぐためにも重要です。

事例負担者ポイント
一般的な測量(確定測量)売主安心して購入できるように境界を明確にするため
買主の希望や未登記土地などの特殊な場合買主負担登記が未完了、買主が独自に測量を希望する場合など
交渉によるケース交渉内容次第売主と買主が費用を分担することも可能

例えば、一般的な確定測量の相場は40万〜80万円程度で、売主負担が標準ですが、事情によっては買主が負担する例もあります。また、双方の話し合いによって費用分担を決めるケースも見られます。

さらに、民法上では売買契約にかかる費用は売主と買主が等しく分担することが原則とされています(民法558条)。ただし、測量費用がその「売買契約に関する費用」に該当するかどうかは判断が分かれるところで、契約前に費用負担について明確に合意しておくことが重要です。

測量費用を抑える方法と補助制度


測量費用をできるだけ抑えて、安心して物件の購入を進めたい方へ向けて、具体的な工夫と補助制度をご紹介します。

方法内容ポイント
複数業者への見積もり依頼土地家屋調査士に複数社から見積もりを取得し、比較する方法です。4~5社を比較すると数千円〜数万円の差が出る可能性があります。
過去の依頼先への再依頼以前利用した測量業者に再依頼し、過去のデータを活用する方法です。データ再利用で作業量が減り、費用低減につながることがあります。
自治体や国の補助制度活用測量に関連した調査費などについて、自治体や国の補助制度を利用する方法です。補助金制度は地域によって異なるため、事前に自治体の公式窓口で確認が必要です。

具体的には、まず一つ目の方法として、複数の土地家屋調査士に見積もりを依頼することをおすすめします。見積もりを複数社で比較することで、数千円から数万円の差が生じることがあり、特に4〜5社を比較するのが効果的です。

次に、以前に測量を依頼した業者がデータを保管している場合は、再依頼することで、地形や境界の情報を再利用でき、測量業務の作業量を減らせる可能性があります。これによって費用を抑えられるケースもあります。

最後に、自治体や国による補助制度の活用についてもご紹介します。例えば、「地籍整備推進調査費補助金」のように、地籍調査や測量にかかる経費の一部が補助対象となる制度があります。ただし、これらの補助制度は地域によって対象条件や補助率が異なりますので、購入を検討されている地域の自治体公式窓口で詳細を確認されるのが確実です。

まとめ

物件購入を検討する際、測量の必要性や費用負担について理解しておくことはとても大切です。現況測量と確定測量にはそれぞれ目的があり、実施しないことで思わぬトラブルに発展することもあります。費用については、土地の面積や形状、隣地の状況などにより変動しますが、一般的に売主が負担する場合が多いものの、買主の希望や未登記の場合は買主負担も考えられます。事前に見積もりを取り、負担割合について交渉のうえ、自治体の助成制度も活用することで、安心して取引を進めることが可能です。物件購入の際は慎重な下調べが安心への第一歩です。

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