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分譲マンションの鳩トラブル対応法は?管理組合や大家との費用負担も整理

メンテナンス

處        浩之

筆者 處 浩之

不動産キャリア23年

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分譲マンションで突然鳩が集まり始め、フンや鳴き声が気になってきたものの、管理組合や管理会社、大家のどこに相談すべきか分からず不安を抱えていませんか。
さらに、誰がどの範囲まで対応し、費用負担をするのかという点も、多くの方が迷いやストレスを感じやすいポイントです。
この記事では、鳩によるトラブルの具体的な被害内容から、区分所有法や管理規約を踏まえた責任の考え方、そして管理組合・管理会社・大家への相談や交渉の進め方まで、順を追ってわかりやすく解説します。
自分や家族の健康、住環境、資産価値を守るために、今どのような行動を取ればよいのか、具体的なステップを一緒に整理していきましょう。

分譲マンションの鳩トラブルと健康・衛生被害


分譲マンションでは、共用廊下やバルコニー、屋上などに鳩が集まりやすく、フンや羽根が大量にたまることがあります。
さらに、手すりや室外機の上に巣をつくられると、ヒナの鳴き声や羽ばたき音が長期間続き、生活音として大きな負担になります。
自治体でも、鳩のフンによる悪臭や見た目の不快感、洗濯物の汚れなどが主な被害として案内されており、放置すると被害範囲が広がるとされています。
このように、鳩トラブルは単なる「ベランダの汚れ」にとどまらず、建物全体や居住者同士の関係にも影響しやすい点が特徴です。

鳩のフンには、細菌や真菌など多くの病原体が含まれる可能性があり、乾燥して粉じん状になると吸い込みによる健康リスクが指摘されています。
また、フンや巣材に発生したダニやノミが室内に侵入すると、アレルギー症状や皮膚炎、ぜんそくの悪化などにつながるおそれがあります。
さらに、フンが長期間付着したままになると、コンクリートや金属部分を劣化させ、共用廊下やバルコニーの美観低下だけでなく、防水性能や構造部分への影響につながることもあります。
健康と建物の両面で被害が拡大しやすいため、早めの対策が重要になります。

分譲マンションでは、鳩トラブルが資産価値や管理評価にも影響しうる点を、賃貸住宅以上に意識する必要があります。
国土交通省の調査でも、マンション管理において美観や衛生状態は重要な管理水準の一部とされており、共用部分の汚れや放置されたフンは、管理不全の一例として問題視されやすい状況です。
賃貸であれば入居者は退去という選択もありますが、分譲では区分所有者として長期にわたり住み続けることが前提となるため、「自分の資産の問題」として管理組合と共に向き合うことが欠かせません。
鳩被害を単なる「迷惑」ではなく、居住環境と資産価値を守るための重要なテーマとして捉えることが、対応を進める第一歩になります。

被害の種類 具体的な影響 放置した場合のリスク
フンや羽根の堆積 悪臭・見た目の悪化 感染症・建物劣化
巣づくり・居つき 鳴き声・騒音発生 被害範囲の拡大
ダニや害虫の発生 かゆみ・アレルギー 室内環境の悪化

区分所有法と管理規約から見る「誰が対応・費用負担するか」


まず、分譲マンションでは「専有部分」と「共用部分」の違いを押さえることが重要です。
区分所有法では、住戸内部など各区分所有者が単独で権利を持つ部分を専有部分とし、廊下や外壁など複数の区分所有者が共同で利用する部分を共用部分と定めています。
共用部分の管理・保全は管理組合が行うのが原則であり、専有部分は各区分所有者が自己の責任で維持管理します。
鳩のフンや巣が発生した場所が専有部分か共用部分かによって、管理組合が対応すべきか、区分所有者が自ら対応・負担すべきかが大きく変わります。

次に、鳩トラブルに関する責任の基本的な考え方を確認しておきましょう。
共用部分に鳩が集まり、その欠陥や管理不備が原因で専有部分に被害が及んだ場合、判例上は管理組合が工作物の占有者として責任を問われる可能性があります。
一方、バルコニーのように専用使用権が与えられている共用部分では、日常的な清掃や餌付けをしない配慮などは専用使用者の責任とされることが多いです。
そのため、同じ鳩被害でも、外壁のひび割れから侵入したケースと、居住者のベランダで餌付けした結果発生したケースとでは、費用負担の行き先が異なることがあります。

鳩や動物に関する具体的なルールは、管理規約や使用細則で細かく定められていることが一般的です。
国土交通省のマンション標準管理規約でも、動物の飼育や共用部分・専用使用部分の利用方法などは使用細則で定める事項の例として挙げられており、各マンションでもこれを参考にバルコニーでの餌付け禁止やフンの放置禁止などを規定している場合があります。
また、ペット飼育細則やバルコニー等使用細則の中で、鳥類を含む動物の取り扱いや、ふん尿処理など居住者が守るべき事項を列挙している管理組合もあります。
鳩トラブルが生じたときは、まず自分のマンションの管理規約と使用細則を読み、鳩やその他の動物、バルコニー利用に関する条文を確認することが大切です。

確認すべき場所 主な記載内容 鳩トラブルとの関係
管理規約本則 専有・共用部分の区分 対応主体と費用負担の大枠
使用細則全般 共用部分の利用方法 バルコニー等での禁止行為
動物・ペット細則 動物飼育とふん尿処理 餌付けや鳩誘引行為の可否

管理組合・管理会社・大家への効果的な相談・交渉ステップ


鳩による被害が発生した際は、感情的になる前に「誰に何を相談するか」の順番を整理しておくことが大切です。
共用部分の鳩被害であれば、管理組合が主体となって検討し、窓口実務は管理会社が担うことが一般的です。
一方、専有部分のバルコニーなど個別部分に近い場所の被害では、区分所有者自身の管理責任も関わるため、まずは管理会社に状況を伝えたうえで、管理組合と連携した対応の要否を確認します。
あわせて、鳩被害に関する一般的な相談窓口やマンション管理の相談窓口を設けている自治体もあるため、深刻化している場合は公的な助言も活用しやすい体制を意識しておきます。

相談を行う際は、被害の程度を客観的に伝えられるよう、写真や動画の記録を残しておくことが重要です。
具体的には、鳩やフンが確認できた日時、場所、回数、臭気や騒音の状況、他の居住者からの苦情の有無などを時系列で整理しておきます。
これらの記録をもとに、管理会社の担当者に電話や書面で相談し、対応の方針や管理組合での検討が必要かどうかを確認すると、後の行き違いを減らすことにつながります。
なお、被害の発生場所が専有部分・共用部分のいずれに当たるかによって、管理組合や区分所有者が負う役割や負担が変わるため、事前に管理規約などを参照しながら整理しておくとスムーズです。

鳩被害が継続的で、一定の費用を伴う対策が必要な場合には、管理組合として総会や理事会の議題に位置付け、合意形成を図ることが求められます。
一般に、理事会で被害状況と想定される対策案、費用見込みを整理したうえで、総会の議案書に盛り込み、区分所有者全体での意思決定を経て具体的な工事や専門業者への依頼に進む流れが多いです。
この過程では、被害の実態と必要性を丁寧に説明し、将来の再発防止や資産価値の維持にもつながる対策であることを共有することで、賛同を得やすくなります。
また、管理組合の判断だけでは難しい場合には、マンション管理士などの専門家や、公的な相談窓口を活用しながら、客観的な意見を踏まえて方針を検討することも有効です。

段階 主な連絡先 住民側の準備事項
初期の被害確認段階 管理会社の担当窓口 写真撮影と日時メモ
対応方針の検討段階 管理組合理事会 被害状況の整理資料
工事実施・再発防止段階 総会・専門家相談窓口 費用負担と合意内容

再発防止に向けた鳩対策と専門業者依頼時の注意点

鳩対策では、まず鳩を寄せつけない環境づくりが重要です。
一般的な方法としては、侵入を防ぐ防鳥ネットの設置、止まりにくくする剣山状の器具やワイヤーの取り付け、においで近づけないようにする忌避剤の活用などがあります。
特にベランダや手すりなど鳩がとまりやすい場所を物理的に塞ぐ方法は、被害の程度にかかわらず再発防止に有効とされています。
ただし、見た目や風通し、避難経路への影響もあるため、設置前に居住者間で十分に検討することが大切です。

次に、共用部分でネットや器具を設置する場合は、管理組合の承認手続きが必要となることが多いです。
共用部分の形状や効用を変える工事は、区分所有法上「共用部分の変更」として総会決議が必要となる場合があり、工事規模によっては特別多数決議が求められることもあります。
一方で、専有部分に付属するバルコニーであっても、防鳥ネットの固定方法によっては共用部分に影響するため、管理規約や使用細則で事前申請や理事会承認が定められている事例が少なくありません。
そのため、工事内容の図面や施工方法、工期、業者名などを整理し、申請書類に添付して理事長や管理会社を通じて確認を受ける流れを意識しておくと安心です。

被害が広範囲であったり、高所作業を伴う場合には、鳥害対策の専門業者へ依頼する選択肢もあります。
複数社から見積書を取り寄せ、施工方法、使用する資材の種類や耐久年数、保証内容、定期点検の有無などを比較することが重要です。
また、費用負担については、被害場所が共用部分か専有部分か、工事範囲が全体対策か個別対策かによって、管理組合負担と各区分所有者負担の分け方が変わる場合があります。
依頼前に管理組合や大家との間で負担ルールを確認し、総会や理事会の議事録に残しておくことで、後日のトラブル防止につながります。

項目 確認すべき内容 主な関係先
対策方法の検討 ネット・器具・忌避剤の種類と効果 管理組合・管理会社
工事承認手続き 共用部分への影響と必要な決議種類 総会・理事会
費用負担の決定 共用部分と専有部分の負担区分 管理組合・区分所有者

まとめ


分譲マンションの鳩トラブルは、健康被害だけでなく資産価値の低下にもつながる重要な問題です。
まずは専有部分と共用部分の区分や管理規約を確認し、管理組合・管理会社・大家のどこに相談するかを整理しましょう。
写真や被害状況を記録して伝えることで、総会や理事会での議題化もスムーズになり、再発防止策も検討しやすくなります。
当社では、鳩トラブルの整理から管理組合との調整、専門業者依頼時のポイントまで丁寧にサポートしています。
「自分のケースではどう動けばいいか知りたい」という方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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