コロナ禍での換気の現状
飲食店をはじめとするあらゆる施設で3密対策として換気対策が行われています。換気をすれば新型コロナウィルスによる感染は減少するようですが、目に見えないため空気中のウィルスがどの程度なくなったのかを確かめることはできません。住宅では1時間に2~3回窓を開けて換気すればよいといわれますが、エアコンのきいた部屋ではエネルギーのロスが大きくなります。
建築基準法上の換気
建築基準法ではすべての居室には部屋の面積の20分の一以上の開口部が必要とされています。居室とは人が通常いるところで、住宅だけではなく事務所や店舗も同様です。
また、窓が取れない場合は、換気扇などの機械換気設備による換気で代用出来る規定になっていますがその場合の換気量は利用人数によって次の規定になっています。
1時間当たりの換気量=20×居室の床面積÷1人あたり専有面積
要するに1人当たり1時間に20㎥の換気が必要となります。
建築確認の申請書には各部屋ごとの換気面積も設計事務所のほうで計算して、基準法をクリアできるように開口部を取るようにしています。
2003年より建築基準法ですべての居室には24時間換気が義務付けられています。
24時間換気は昔のホルムアルデヒトによるシックハウス症候群対策として義務付けられたもので各居室の空気を1時間に半分入れ替えるという基準です。
住宅での換気方式では、浴室に24時間換気タイプの換気扇を設置するのが一般的です。常に浴室内が換気されるため、カビ予防にもつながるからです。
その24時間換気扇に向けて、各室に付けられた給気口から、ドアのガラリやドアの下のアンダーカットから空気が通り各室の換気を行う仕組みです。
今後の換気対策の考え方
コロナ下での換気は、換気とエネルギーロスという相反する方策の中で個人宅でのリスクをどう捉えるのかということで、コロナか、経済か、という世の中の方策と同様、難しい問題です。
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